
遺言にはいくつかの種類がありますが、その中でも公正証書遺言は、相続対策としてよく利用されている方法のひとつです。
一方で、「どのような場合に公正証書遺言を選ぶべきなのか」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、遺言の中でも公正証書遺言を選ぶことが適しているケースについて、実務の観点からご説明します。
確実に遺言を残しておきたい場合
公正証書遺言は、公証人が関与して作成されるため、形式面での不備が生じにくいという特徴があります。
また、原本が公証役場に保管されるため、紛失や改ざんの心配が少ない点も安心材料となります。
そのため、確実に遺言を残しておきたいと考える場合には、公正証書遺言が適しているといえます。
相続手続きをできるだけスムーズに進めたい場合
公正証書遺言は、家庭裁判所での検認手続きが不要です。
そのため、相続が発生した後の手続きを比較的スムーズに進めることができます。
ご家族の負担をできるだけ軽減したいと考える場合にも、選択されることが多い方法です。
内容に不安がある場合
遺言の内容について、
・どのように書けばよいか分からない
・表現が適切かどうか不安がある
といった場合には、公正証書遺言を選ぶことで、内容を整理しながら作成を進めることができます。
公証人や専門家と確認しながら進めることで、安心して準備を進めることにつながります。
家族関係や財産内容が複雑な場合
相続人が多い場合や、家族関係が複雑な場合には、後の手続きがスムーズに進まないこともあります。
また、不動産など分け方が難しい財産がある場合も同様です。
このようなケースでは、内容を明確にしたうえで公正証書遺言として残しておくことで、手続きを進めやすくなります。
遺言の実現を重視したい場合
遺言は、作成すること自体が目的ではなく、実際に内容が実現されることが重要です。
公正証書遺言は、形式面・保管面ともに安定しているため、遺言の内容を確実に実現したい場合にも適した方法といえます。
まとめ
公正証書遺言は、
・確実に遺言を残したい場合
・手続きをスムーズに進めたい場合
・内容に不安がある場合
・家族関係や財産内容が複雑な場合
などに適した方法です。
遺言にはいくつかの種類がありますが、ご自身の状況に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。