遺言がないとどうなる?具体的な手続きの流れ

遺言がないとどうなる?具体的な手続きの流れ

「遺言がない場合、相続はどう進むのでしょうか?」


この記事では、気持ちの話ではなく、
実際の手続きがどのように進むのかに焦点を当ててご説明します。


結論から言うと、遺言がない場合は、
相続人全員で財産の分け方を決めたうえで、手続きを進める必要があります。



遺言があっても、手続き自体は必要です


まず前提として、
・相続人の確認
・財産の調査
・名義変更などの手続き
は、遺言があってもなくても必要です。


そのため、
「遺言があれば手続きがなくなる」というわけではありません。


では、何が違うのでしょうか。



違いは「分け方を誰が決めるか」


遺言がある場合は、
あらかじめ分け方が決まっています。


一方で、遺言がない場合は、
👉 相続人全員で話し合って決める必要があります。


この違いが、手続き全体の進み方に大きく影響します。



遺言がない場合の具体的な流れ


実際の手続きは、次のように進みます。


① 相続人の確認


戸籍を集めて、
誰が相続人になるのかを確定します。


② 財産の調査


預金や不動産など、
どのような財産があるのかを整理します。


③ 遺産分割協議(話し合い)


ここが最も重要なポイントです。


相続人全員で、財産の分け方を決めます。
・誰が何を相続するのか
・不動産をどうするのか
を話し合い、全員の同意が必要になります。


👉 一人でも同意しないと成立しません。


④ 遺産分割協議書の作成


話し合いの内容を書面にまとめ、
相続人全員が署名・押印します。


⑤ 名義変更などの手続き


銀行口座や不動産などの名義変更を行います。



手続きが止まるポイント


これらの手続きの中で、
実務上もっとも時間がかかるのは、
👉 ③の遺産分割協議です。


理由はシンプルで、
・相続人全員の合意が必要
・判断を家族が行う必要がある
ためです。



なぜ遺産分割協議で止まるのか


遺産分割協議が難しくなるのは、
特別な事情がある場合だけではありません。
・意見が分かれる
・連絡が取りづらい人がいる
・判断に迷う


こうした理由から、
👉 話し合いがまとまらず、手続きが進まない
という状態になることがあります。



遺言がある場合との違い


遺言がある場合は、
・分け方が明確になっている
・相続人同士で決める必要がない
・手続きを進めやすい
という状態になります。


つまり、
👉 「判断」を家族が行わなくてよい
という点が、大きな違いです。



まとめ


遺言がない場合の相続は、
①相続人の確認
②財産の調査
③相続人全員での話し合い
④書類の作成
⑤名義変更手続き
という流れで進みます。


そして本質的な負担は、
👉 財産の分け方を家族が決めなければならないことにあります。



遺言は、手続きをなくすものではありません。
手続きを止めないための準備ともいえます。
少しずつ、できることから整えていきましょう。


大阪の行政書士寺西事務所