
遺言執行者が大切な役割を持つことは、前回の記事でお伝えしました。
では実際に、
遺言執行者は誰に頼めばよいのでしょうか。
これは多くの方が迷われるポイントです。
今日は、その考え方をやさしく整理してみます。
遺言執行者は誰でもなれる?
遺言執行者は、特別な資格がなくても、
基本的には誰でもなることができます。
そのため、
・配偶者
・子ども
・信頼できる親族
などを指定することも可能です。
一方で、実務では
誰にお願いするかによって、その後の負担が大きく変わる
という点がとても重要です。
家族にお願いする場合
ご家族にお願いする一番のメリットは、
安心感があることです。
日頃から信頼している方に任せられるため、
心理的にはとても自然な選択です。
ただし、注意したい点もあります。
・手続きの負担が大きい
・平日の日中に動く必要がある
・他の相続人との調整役になる可能性がある
つまり、
想像以上に大変な役割になることもあるのです。
「お願いしてよかった」よりも、
「負担をかけてしまった」と感じるケースも少なくありません。
専門家にお願いする場合
もう一つの選択肢が、
行政書士や弁護士などの専門家に依頼する方法です。
この場合、
・手続きを一括して任せられる
・書類の不備や手続きの遅れが起こりにくい
・相続人同士の調整も冷静に進められる
といったメリットがあります。
特に、
家族の中で手続きを担う方を決める必要がない
という点は、大きな安心につながります。
どちらを選ぶべき?
では、どちらが良いのでしょうか。
一つの考え方としては、
次のように分けて考えると分かりやすいです。
家族にお願いしてもよいケース
・相続人が少ない
・財産の内容がシンプル
・手続きの負担がそれほど大きくない
専門家を検討したいケース
・不動産がある
・相続人が複数いる
・手続きに不安がある
・家族に負担をかけたくない
特に後者の場合は、
最初から専門家に任せることで、全体がスムーズに進みやすくなります。
大切なのは「やさしさの形」
遺言執行者を誰にするかは、
単なる手続きの問題ではありません。
それは、
家族への配慮のしかたでもあります。
・信頼している家族に託す
・負担をかけないように専門家に任せる
どちらも、間違いではありません。
大切なのは、
ご自身の家族にとって、どちらが安心かを考えることです。
まとめ
遺言執行者は、
・家族にお願いすることもできる
・専門家に依頼することもできる
それぞれに良い点がありますが、
「家族が無理なく進められるかどうか」
を基準に考えることが大切です。
遺言は、
書くことだけでなく、
その後の流れまで整えておくことで、より安心につながります。
少しずつ、ご自身に合った形を見つけていきましょう。